【全文&現代語訳つき】「塞翁が馬」って実は深い!現代語訳・意味・テスト対策までまるわかり

「塞翁が馬」ってどんな話?

「塞翁が馬」は、中国の古典『淮南子』に登場する有名な寓話で、幸運や不運は表裏一体であるという教訓を伝える物語です。この話は「何が幸いとなるか分からない」「人生は予測できない」というメッセージをもっています。

超簡単に!秒でわかる!「塞翁が馬」ってどんな話?

うちらがよく聞く「塞翁が馬」って、マジで運とか不運ってほんと一瞬で変わるよって話!

おじいちゃんの馬が逃げたけど、逆にスゴイ馬が帰ってきてラッキー!…って思ったら、今度はその馬に乗った息子がケガしちゃって…でも戦争に行かずに助かったっていう、まさに「人生なにがあるか分かんない!」ってやつだよ★

【原文】塞翁が馬は幸不幸の定まらなさを説く物語

塞翁が馬の原文と、それに対応する現代語訳を丁寧に紹介します。どのようにしてこの話が「人生の教訓」として語り継がれているのかを理解しましょう。

【現代語訳】いちばんやさしい訳で読んでみよう

原文:

近塞上之人,有善術者。馬無故亡而入胡。人皆弔之。其父曰:「此何遽不為福乎?」

居數月,其馬將胡駿馬而帰。人皆賀之。其父曰:「此何遽不能為禍乎?」

家富良馬,其子好騎,墮而折其髀。人皆弔之。其父曰:「此何遽不為福乎?」

居一年,胡人大入塞。丁壯者引弦而戰,近塞之人,死者十九。此獨以跛之故,父子相保。

現代語訳:

国境近くに住む老人がいました。彼の馬が突然、理由もなく異民族の土地に逃げてしまいました。周りの人は不幸を慰めましたが、老人は「これが幸福につながらないとは限らない」と言いました。

数ヶ月後、その馬が立派な馬を連れて戻ってきました。人々は祝いましたが、老人は「これが災いをもたらさないとは限らない」と答えました。

やがて家には良い馬がそろい、息子は馬に乗るのが好きになりました。しかし、馬から落ちて足の骨を折ってしまいました。人々は気の毒がりましたが、老人は「これが幸運につながらないとは限らない」と言いました。

1年後、戦争が起こり、若者たちは兵士として戦地に駆り出され、多くが命を落としました。ところが息子は足を怪我していたおかげで徴兵されず、父子ともに無事でした。

文ごとのポイント解説!意味と情景をつかもう

  • 馬が逃げた=不幸? → 実はラッキーの前触れ
  • 馬が帰ってきた=幸運? → 思わぬ災いの原因にもなる
  • ケガ=不幸? → それが命を救う結果に!

このように、一見良く見える出来事が不幸を招いたり、不幸だと思える出来事が幸運をもたらしたりします。人生には表と裏があり、何が良くて何が悪いかは簡単には決められないという教訓です。

【人物解説】「塞翁」とはどんな人?

「塞翁」とは物語の中心人物で、国境近くに住む知恵深い老人です。感情に流されず、物事を長い目で見る姿勢が印象的です。

彼は一喜一憂せず、どんなことも「これがどう転ぶか分からない」と受け止めます。その冷静さと洞察力が、現代にも通じる価値観として共感を呼んでいます。

【塞翁の息子】不運が幸運に変わった?

息子は馬に乗ることが大好きでしたが、馬から落ちて大けがをしてしまいます。しかしこのケガが、後の戦争での徴兵を免れることになりました。

これは「悪い出来事が実はいい結果を生む」という象徴的なエピソードであり、「人間万事塞翁が馬」の核心でもあります。

テストに出る語句・問題まとめ

テストによく出るキーワードや、チェックすべき文法表現を一覧にして解説します。試験対策にも役立てましょう。

よく出る古語と意味

語句意味
弔う慰める、気の毒がる
わざわい、災い
幸せ、よいこと
足が不自由なこと

このような語句は、物語の流れを理解する上でも重要です。文脈に応じて意味をつかみましょう。

よくあるテスト問題の例

  • 「塞翁が馬」で塞翁が馬と言われるゆえんを説明せよ。
  • 老人の発言から学べる教訓を簡潔にまとめよ。
  • 息子がケガをしたことの意味をどうとらえるか。

これらの問いに対して、自分なりの言葉でまとめられるように練習しましょう。

覚え方のコツ!ストーリーで覚える古典

以下の流れをストーリーとして覚えるとスムーズです:

  • 馬が逃げる
  • 馬が良い馬を連れて帰る
  • 息子が馬から落ちてケガをする
  • 戦争が起き、ケガのおかげで戦地に行かずに済む

このように、因果の流れを物語で理解すれば、古典の内容もスッと頭に入ります。

まとめ|「塞翁が馬」で伝えたいことは「人生の不確実さ」

「塞翁が馬」は、良いことも悪いことも、その時には分からないという無常観を教えてくれます。

私たちは、目の前の出来事だけで一喜一憂せず、もっと長い視点で物事を考えることが大切です。古典の中でも、現代に通じる価値観を持った教訓として、多くの人に読み継がれています。

発展問題にチャレンジ!

(1) 塞翁が語る「福と禍」はどんな考え方か、説明してみよう

回答例:
福も禍も、それが本当に良いか悪いかはすぐには分からないという考え方。出来事の結果は後にならないと判断できないため、一時的な感情に流されるべきではないという姿勢が示されている。

(2) 息子のケガの場面から読み取れる、老人の物事の捉え方を考えよう

回答例:
老人は、息子がケガをしたことにも「福があるかもしれない」と冷静に受け止めていた。これは、悪い出来事も将来的には良い結果につながる可能性があるという人生観を表している。

(3) 「運命」とは何か、あなたの考えを四百字程度でまとめてみよう

回答例:
運命とは、自分では完全にコントロールできない出来事の積み重ねだと思う。良いことも悪いことも、その瞬間だけで評価するのではなく、長い時間軸で見れば意味を持つ。人間は運命に翻弄される存在ではあるが、それをどう受け止めるかによって、人生の意味や価値は大きく変わってくる。塞翁のように、何が起きても冷静に受け入れる姿勢は、現代の私たちにも大切な教訓だと思う。

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