「古文って正直、何語かわからない…」と感じていませんか?
実は、古文が苦手な高校生のほとんどは、やり方を知らないだけで、正しい順番で勉強すれば必ず読めるようになります。
このページでは、古文・漢文が苦手な高校生に向けて、定期テストで点数を上げるための古文克服法をステップごとにわかりやすく解説します。難しい説明は一切なし。小学生でもわかるくらいシンプルにまとめました。
最後まで読めば、「何から手をつければいいか」が必ずわかります。
目次
古文が苦手になる本当の理由
まず大事なのは「なぜ古文が苦手なのか」を知ることです。原因がわかれば、対策はシンプルです。多くの生徒が同じつまずきポイントを持っています。自分がどこで詰まっているか、ここで確認してみましょう。
単語の意味がわからない
古文で最初にぶつかる壁が「単語の意味が現代語とちがう」という問題です。
たとえば「あはれ」という単語。現代語では「哀れ」と書いて「かわいそう」という意味で使いますが、古文では「しみじみと感動する・素晴らしい」という意味で使われます。
このような単語を「古語」と呼びます。古語は現代語と形が似ていても意味がまったく違うものがたくさんあります。これを知らずに読もうとすると、文章の意味が逆になってしまうこともあります。
特に注意したいのが「古今異義語(ここんいぎご)」と呼ばれる単語群。代表的なものをまとめました。
| 古語 | 古文での意味 | 現代語での意味 |
|---|---|---|
| あはれ | しみじみとした感動・素晴らしい | かわいそう・みじめ |
| やがて | すぐに・そのまま | しばらくして |
| おこたる | 病気が回復する | 怠ける |
| さらなり | 言うまでもない | (現代では使わない) |
この表の単語は、テストでも頻出です。意味の「ズレ」を意識して覚えることが大切です。
文法(助動詞・助詞)が複雑に感じる
古文の文法のなかで最も苦手にする生徒が多いのが「助動詞」です。「る・らる」「き・けり」「む・むず」など、種類が多いうえに意味も複数あります。
たとえば「む」という助動詞は、文脈によって「〜しよう(意志)」「〜だろう(推量)」「〜てほしい(願望)」など、意味が変わります。これを機械的に暗記しようとすると混乱します。
コツは「意味のグループ」で覚えること。助動詞を一つずつ丸暗記するのではなく、「推量系」「完了系」「否定系」などのグループに分けて整理すると頭に入りやすくなります。
教科書では『新編 古典B』(東京書籍)などに文法一覧が載っていますが、それだけでは理解しにくいという生徒も多いです。そういう場合は、後ほど紹介する参考書や動画を活用するのがおすすめです。
主語・目的語が省略されていてわからない
古文の読みにくさのひとつが、主語が省略されることです。日本語は現代語でも主語を省略しがちですが、古文はそれが極端で、文章全体を通して主語がほぼ書かれていないこともあります。
たとえば「言ひて、去りにけり」という文。誰が言ったのか、誰が去ったのか。文法だけ見ていてもわかりません。「話の流れ」と「敬語の方向」から主語を読み取る力が必要です。
この力は一夜漬けでは身につきません。日頃から短い古文を何度も読み返す練習をすることで、自然と感覚がついてきます。
そもそも何の話かイメージできない
古文は平安時代や江戸時代の文化・風習を背景にした話が多いです。「車に乗る」と書いてあっても、現代の車ではなく牛車(ぎっしゃ)のことだったりします。
背景知識がないと、話のイメージがつかめず、読んでも頭に入ってきません。これは知識不足というより、「時代のちがい」を知らないだけです。よく出る作品の時代背景を軽く押さえるだけで、読みやすさが格段に変わります。
古文克服法の基本ステップ
古文を克服するには、正しい順番で学ぶことが大切です。単語→文法→読解という流れを守ることで、無駄なく力がつきます。焦らず、一つひとつ積み上げていきましょう。
ステップ1|まず古語単語を100語覚える
古文の勉強は単語から始めるのが鉄則です。単語を知らないと、文法をいくら覚えても文の意味が取れません。
おすすめは「古文単語315」(桐原書店)や「マドンナ古文単語230」(学研)です。どちらも高校生向けに作られており、イラスト付きで覚えやすい工夫がされています。最初は全部を覚えようとせず、まず頻出の100語だけに集中しましょう。
単語を覚えるときのコツは「意味のイメージ」を持つことです。「あはれ」なら「しみじみ感動する場面」を頭に浮かべながら覚えると、テストのときに意味が引き出しやすくなります。
1日10語、10日で100語。これを定期テスト2週間前から始めれば十分間に合います。
ステップ2|助動詞の意味と接続をマスターする
単語がある程度入ったら、次は文法の核心「助動詞」に取り組みます。助動詞とは動詞や形容詞のうしろにくっついて意味を加える言葉です。「〜した(過去)」「〜だろう(推量)」「〜ない(否定)」などの意味を付け加えます。
最初に覚えるべき助動詞は以下の7つです。
- き・けり(過去)
- ず(打消・否定)
- む・むず(推量・意志)
- べし(当然・推量)
- なり(断定・伝聞)
この5種類(7語)を先に押さえると、古文の文章の大まかな意味がつかみやすくなります。助動詞は「接続(何につくか)」と「意味」の2点をセットで覚えるのがポイントです。接続を知らないと、どの助動詞かを見分けられません。
ステップ3|教科書の文章を音読する
単語と文法の基礎ができたら、実際の古文を音読する練習に入ります。音読はとても効果が高い勉強法です。目で見るだけより、声に出すことで頭への定着率が上がります。
おすすめは教科書に載っている文章を使うこと。定期テストは教科書の本文から出ることがほとんどなので、教科書の文章を繰り返し読むのが一番コスパが高い勉強法です。
音読するときは、現代語訳を見ながら意味を確認しつつ読むのがポイントです。最初はゆっくり、慣れてきたらスラスラ読めるようになるまで繰り返しましょう。最低でも5回は音読することを目標にしてください。
ステップ4|現代語訳を見ながら文章の構造を把握する
音読に慣れてきたら、文章の構造を意識しながら読む練習をします。「誰が」「誰に」「何をした」を確認しながら読むことで、読解力が育ちます。
このとき役立つのが「品詞分解」です。文章を単語ごとに分解して、それぞれが何の品詞かを確認します。最初は難しく感じますが、慣れると古文の文構造がスッキリ見えるようになります。
授業のノートや、学校で配布されるプリントの品詞分解を活用するのが効率的です。一から自分でやろうとせず、正解を見ながら確認する形で進めましょう。
定期テストで点を取るための直前対策
定期テストはある意味「決まった範囲を深く覚える」試験です。範囲が限定されているぶん、やり方次第で確実に点数を上げられます。テスト2週間前からの動き方を具体的に解説します。
テスト範囲の本文を全文暗記に近い状態まで仕上げる
定期テストの古文は、教科書の本文をそのまま問われることがほとんどです。「次の文を現代語訳しなさい」という問題は、授業で扱った文章がそのまま出ます。
つまり、テスト範囲の本文を完璧に頭に入れてしまえば、ほぼ確実に点が取れます。現代語訳を何度も確認して、どの部分が問われても答えられる状態を目指しましょう。
具体的には、本文を見ながら現代語訳を書き、次に現代語訳を見ながら本文(古文)を言える状態まで仕上げるのが理想です。
授業ノートの文法ポイントを復習する
先生が授業中に「ここ大事」と言った部分は、テストに出る可能性がとても高いです。授業ノートは宝の山です。テスト前には必ず見返しましょう。
特に確認してほしいのは以下のポイントです。
- 助動詞の意味と接続
- 重要古語の意味(先生が板書したもの)
- 敬語の種類(尊敬語・謙譲語・丁寧語)と主語の関係
- 文章中で繰り返し登場した表現
ノートに書いてある内容をただ眺めるだけでなく、自分でノートを閉じて書き出してみる「想起練習」をするとさらに効果的です。思い出そうとする作業が記憶の定着につながります。
問題集で出題パターンに慣れる
テスト前は過去問や問題集を使って、問われ方のパターンに慣れることも大切です。「傍線部の助動詞の意味を答えよ」「主語は誰か」「現代語訳せよ」など、出題形式はだいたい決まっています。
おすすめの問題集は『古典文法問題集』(旺文社)や、学校から配布されるワークです。解き終わったら答え合わせをして、間違えた問題だけを繰り返すことで効率よく仕上げられます。
わからない部分は先生に聞く勇気を持つ
古文はわからないまま放置すると、テスト直前に一気に詰まります。「ここが理解できていない」とわかった時点で先生に質問するのが、一番確実な解決法です。
先生への質問が恥ずかしいと感じる生徒もいますが、質問できる生徒ほど成績が上がります。「授業のここがわかりませんでした」と具体的に聞くと、先生も答えやすくなります。
古文克服に役立つ参考書・アプリ・動画
独学でも古文は十分克服できます。使うツールを選ぶだけで、勉強の効率が大きく変わります。ここでは実際に多くの高校生が使って効果を実感しているものをまとめました。
参考書|初心者向けのおすすめ3冊
古文の参考書は種類が多く、どれを選べばいいか迷う生徒が多いです。以下の3冊はわかりやすさ・使いやすさの両面で評価が高く、定期テスト対策にも適しています。
| 参考書名 | 出版社 | 特徴 |
|---|---|---|
| マドンナ古文 | 学研 | 文法をやさしく解説。初心者向け |
| 古文単語315 | 桐原書店 | イラスト付きで単語が覚えやすい |
| 富井の古典文法をはじめからていねいに | 東進ブックス | 文法を会話形式でわかりやすく学べる |
まずは1冊を最後まで終わらせることが大事です。複数の参考書に手を出すより、1冊を繰り返す方が確実に力がつきます。
動画学習|YouTube・映像授業で学ぶ
文字だけでは理解しにくい古文の文法も、動画で見ると一気にわかりやすくなります。特に助動詞や敬語の仕組みは、板書を見ながら説明を聞く形が効果的です。
おすすめのYouTubeチャンネルは「ただよび」です。東大・早稲田出身の講師が古典文法をわかりやすく解説しており、無料で視聴できます。また、スタディサプリ(月額2,178円)では、関正生先生などの人気講師の授業が見放題で、体系的に学べます。
動画学習のコツは「見るだけで終わらせない」こと。動画を見たあとに、ノートに内容をまとめたり、問題を解いたりすることで、知識が定着します。
スマホアプリ|スキマ時間に古語を覚える
通学時間や休み時間のスキマ時間を使って古語を覚えるのに便利なアプリがあります。代表的なものは「古文単語 – 受験に役立つ古語帳」(iOS/Android対応)や、「Monoxer(モノグサ)」です。
Monoxerは記憶の定着をAIが管理してくれるアプリで、学校や塾でも導入が進んでいます。覚えたかどうかを自動でチェックしてくれるので、「なんとなく覚えた気がする」を防げます。
アプリはあくまで補助ツールです。参考書や授業と組み合わせて使うことで、より効果が上がります。
古文の頻出作品と出題ポイント
定期テストや大学入試では、決まった古典作品が繰り返し出題されます。作品の内容と出題のクセを知っておくと、勉強の見通しが立てやすくなります。特によく出る作品を中心に解説します。
源氏物語|「光源氏」の恋愛と人間関係
「源氏物語」は紫式部が書いた平安時代の長編小説で、国語の定期テストや大学入試で最もよく出る作品のひとつです。主人公の光源氏が多くの女性と関わりながら成長していく物語で、複雑な人間関係が描かれています。
テストでよく問われるのは敬語の使い方です。源氏物語には尊敬語・謙譲語・丁寧語がふんだんに使われており、「誰から誰への敬意か」を読み解く問題が頻出です。
また、登場人物が多いため、場面ごとの人物関係を整理しておくことが読解のカギになります。授業で扱った場面だけでなく、その周辺の流れも軽く把握しておくと、問題が解きやすくなります。
枕草子|清少納言のユーモアと観察眼
「枕草子」は清少納言が書いた随筆(エッセイ)で、「春はあけぼの」の書き出しが有名です。テストでは「をかし(趣がある)」という感覚的なキーワードが頻出です。
この作品のポイントは、清少納言の感性と視点です。季節の風景から宮中の人間関係まで、著者が「いいな」「おもしろいな」と感じたことを書いています。テストでは「この表現に込められた気持ちを答えなさい」という問題が出ることが多いです。
現代語訳を読んでおくと、どんな場面の話かイメージがつかみやすくなります。岩波文庫などの訳注付き版も参考になります。
竹取物語|かぐや姫の正体と月の都
「竹取物語」は日本最古の物語のひとつで、かぐや姫の物語として有名です。中学でも習うため、ストーリー自体は知っている生徒が多いですが、高校では文法問題として深く掘り下げられます。
特に問われるのは「なむ」「なり」など、文中の助動詞の識別です。同じ形でも意味が変わる助動詞が多いため、文脈から判断する練習をしておきましょう。
竹取物語は比較的短い作品なので、全文を音読・現代語訳と照らし合わせる形で通しで学習するのがおすすめです。
平家物語|武士の生き様と無常観
「平家物語」は「祇園精舎の鐘の声…」の書き出しが有名な軍記物語です。「諸行無常(すべてのものは変わっていく)」という仏教的なテーマが全体の根底にあります。
テストでは書き出し部分の暗唱や、戦場の場面の現代語訳が出ることが多いです。また、「をし(惜しい)」「あはれ(しみじみとした感動)」など、感情を表す古語がよく問われます。
平家物語は語り継がれた「語り物」という性質があるため、声に出して読むと内容がイメージしやすいです。音読学習との相性がとくにいい作品です。
塾・通信教育で古文を効率よく学ぶ方法
独学だけでは限界を感じたとき、プロのサポートを受けることも有効な選択肢です。塾や通信教育には、それぞれ得意な場面と向いている生徒のタイプがあります。自分に合ったものを選びましょう。
集団塾|授業形式で体系的に学ぶ
集団塾では、講師が授業形式で古文の文法や読解を教えてくれます。「体系的に教わりたい」「学校の授業のペースについていけない」という生徒に向いています。
代表的な塾としては、河合塾・駿台予備校・東進ハイスクールなどがあります。これらの塾では古文専門の講座があり、単語・文法・読解を段階的に学べます。東進のように映像授業と組み合わせている塾は、自分のペースで進めやすいというメリットもあります。
集団塾を選ぶ際は、無料体験授業を活用することが大切です。講師との相性や授業のテンポが自分に合っているか確認してから入塾を決めましょう。
個別指導塾|自分のペースで弱点を潰す
個別指導塾では講師が1対1(または1対2)で指導してくれます。「自分のどこが弱いのかわからない」「学校の授業を聞いてもわからない」という生徒に特に向いています。
代表的なのは明光義塾・スタッフ(STAFF)・トライなどです。個別指導では、生徒の理解度に合わせてペースを調整できるため、苦手な助動詞や文法項目をしっかり時間をかけて学べます。
費用が集団塾より高めな場合が多いですが、定期テスト前の集中指導として活用するのも一つの方法です。週1回だけ通って、わからないところを集中的に解決するという使い方もできます。
通信教育・オンライン学習|自宅で完結する学習スタイル
通信教育やオンライン学習は、塾に通う時間がない生徒や、自分のペースで学びたい生徒に向いています。代表的なのはZ会・進研ゼミ(ベネッセ)・スタディサプリです。
スタディサプリは月額2,178円(税込)から使えるコスパの高いサービスで、古典専門の講座も充実しています。授業動画を繰り返し見られるので、わからない部分を何度でも確認できます。
Z会は難関大学進学を目指す生徒向けに内容が充実しており、記述力も身につきます。進研ゼミは教科書に対応した教材で、定期テスト対策に特化した教材が充実しています。
古文が苦手な人によくある質問
古文の勉強をしていると、同じような疑問や悩みを持つ生徒が多くいます。よくある質問に答える形で、疑問をまとめて解消します。
古文は暗記科目なの?
古文は完全な暗記科目ではありませんが、単語と文法の暗記は避けられません。ただし、暗記したあとは「読む力」が必要になります。単語と文法を覚えたうえで、実際の文章を読む練習を積むことで、初めて見る文章でも内容がわかるようになります。
「丸暗記だけで乗り切れるのは定期テストまで」と理解しておきましょう。大学受験ではそこから先の読解力が問われます。
古文と漢文、どちらを先に勉強すべき?
多くの高校では、古文と漢文を並行して学習します。どちらを先にすべきかという正解はありませんが、一般的には古文から取り組む生徒の方が多いです。
理由は、古文の方が現代語に近く、とっつきやすいから。漢文は返り点・書き下し文・句法(文の形)などを覚える必要があり、古文とはまた別の勉強が必要です。どちらか片方が苦手なら、まず古文を固めてから漢文に移るのがおすすめです。
大学入試の古文はどれくらいのレベルが必要?
大学によって求められるレベルは大きく異なります。
- 共通テスト:単語・文法の基礎+読解力(教科書レベル)
- MARCH(明治・青山・立教・中央・法政):応用的な読解+助動詞・敬語の正確な知識
- 早稲田・慶應・東京大学:複数の古文・漢文を組み合わせた問題+記述力
まずは共通テストレベルを目標にして勉強を進め、志望校に合わせて徐々にレベルを上げていくのが現実的な戦略です。焦らず、基礎を固めることを最優先にしましょう。
古文の勉強はいつから始めればいい?
定期テスト対策なら2週間前からが目安です。テスト範囲の単語・文法の確認と、本文の音読・現代語訳の暗記を並行して進めましょう。
大学受験を見据えるなら、高校2年生の秋〜冬から本格的に始めるのが理想です。高3になってから古文を始めると、他の科目との兼ね合いで時間が足りなくなります。早めにスタートすることで、余裕を持った受験勉強ができます。
まとめ|古文克服の近道は「正しい順番」にある
古文が苦手な理由は、単語を知らない・文法がわからない・背景知識がない、この3つに集約されます。そしてこれらは、正しい順番で勉強すれば必ず解決できます。
まず古語単語100語を覚え、次に助動詞の文法を押さえ、教科書の本文を音読する。この流れを守るだけで、定期テストの点数は確実に変わります。
参考書・動画・アプリを上手に組み合わせて、自分に合ったスタイルで取り組んでみてください。古文は、正しくアプローチすれば必ず読めるようになります。
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