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中学生の定期テストは2週間前から動くと余裕が生まれる
定期テストの点数は、才能よりも準備を始める時期で決まることが多いです。教育アドバイザーとして多くの中学生を見てきましたが、前日に慌てる子ほど、勉強量が足りないのではなく、計画がないだけでした。この章では、2週間前から無理なく進めるための考え方をまとめます。
テスト範囲の発表日から逆算して計画を立てる
多くの中学校では、定期テストの約2週間前にテスト範囲表が配られます。まず、この表を受け取った日に、教科ごとの範囲を一枚の紙に書き出してください。そのうえで、テスト当日から逆にさかのぼって、いつ何をやるかを決めていきます。
計画は細かくしすぎないのがコツです。毎日の予定をぎっしり書くと、一日崩れただけで全部が嫌になります。予備日を週に1日ほど入れておくと、遅れても取り戻せます。
| 時期 | やること | 目安の時間 |
|---|---|---|
| 2週間前〜10日前 | 範囲の確認、ワークを1周目 | 1日45分 |
| 9日前〜5日前 | 間違えた問題の解き直し | 1日60分 |
| 4日前〜前日 | 暗記の総仕上げ、予想問題 | 1日90分 |
表の時間はあくまで目安です。部活動がある日は半分に減らして、休みの日に多めに取る形でも十分に回ります。
ワークと教科書を軸にして教材を増やさない
定期テストは、学校の先生が授業で扱った内容から作られます。そのため、一番の教材は学校のワークと教科書です。書店で新しい問題集を買い足すより、同じワークを3周するほうが点数に直結します。
1周目は分からなくても気にせず解き、間違えた問題に印を付けます。2周目で印の付いた問題だけを解き、3周目でまだ間違える問題に絞ります。こうして苦手が少しずつ減っていく様子が見えると、勉強そのものが楽しくなります。
学校ごとの出題傾向を過去問でつかむ
先輩から借りられる過去の定期テストがあれば、早めに目を通しておきましょう。同じ先生が作る場合、問題の形式や配点の配分は毎年よく似ています。たとえば、古文の現代語訳が必ず出る、漢文は書き下し文を書かせる、といった癖が分かります。
過去問が手に入らないときは、授業中に先生が「ここは大事」と言った箇所をノートに星印で残しておくだけでも効果があります。先生の言葉は、最も確かな出題予告です。
古文の定期テストは歴史的仮名遣いと現代語訳で点が決まる
中学の国語で、多くの生徒がつまずくのが古文です。ところが、テストで問われる内容は毎回ほとんど決まっています。仮名遣いの読み方、古語の意味、現代語訳の三つです。ここを押さえれば、古文は短い時間で伸ばしやすい単元になります。
歴史的仮名遣いは4つのルールだけ覚える
古文の文章は、現代と書き方が違う仮名がたくさん出てきます。ただ、ルールは多くありません。覚えるのは次の4つです。
- 語頭以外の「は・ひ・ふ・へ・ほ」は「わ・い・う・え・お」と読む
- 「ゐ・ゑ・を」は「い・え・お」と読む
- 「au」「iu」などの母音の連なりは「ou」「yuu」のように読む
- 「ぢ・づ」は「じ・ず」と読む
この4つを紙に書いて、教科書の本文に出てくる言葉に当てはめる練習をします。たとえば「いふ」は「いう」、「をかし」は「おかし」と読みます。ルールを知っているだけで、読めない字がぐっと減ります。
竹取物語や枕草子は、あらすじを先に頭に入れる
中学の教科書には、竹取物語、枕草子、平家物語、徒然草などが載っています。収録される作品は教科書会社によって違いますが、どれも一度は聞いたことがある有名な作品です。
本文を読む前に、まず日本語であらすじを確認しておくと、現代語訳の問題がとても解きやすくなります。竹取物語なら、竹の中から見つかった女の子がかぐや姫に育ち、最後は月へ帰っていく話です。話の流れが分かっていれば、難しい言葉が出てきても意味を推測できます。
古語は現代語と意味が違う言葉から覚える
古語の暗記は、すべてを覚えようとすると大変です。そこで、現代語と意味が違う言葉から始めます。見た目は同じでも意味がずれている言葉は、テストで狙われやすいからです。
| 古語 | 現代語の意味 | ひとことメモ |
|---|---|---|
| をかし | 趣がある、すばらしい | 枕草子の代表的な言葉 |
| あはれなり | しみじみと心が動く | 「かわいそう」だけではない |
| うつくし | かわいらしい | 「美しい」とは少し違う |
| いと | とても | 文頭によく出る |
表の言葉は、教科書の本文にも頻繁に出てきます。単語帳に書いたら、本文の該当する行に線を引いて、意味を横に書き込んでおくと定着しやすくなります。
漢文はレ点と一二点を型で覚えれば得点源になる
漢文は難しそうに見えますが、中学で習う範囲では返り点のルールがほぼすべてです。仕組みは算数の公式に近く、一度型を覚えれば、初見の文章でも同じ手順で読めます。この章では、読み方の型と、教科書によく載る題材を紹介します。
返り点はレ点と一二点を区別して読む
返り点には、主にレ点と一二点の2種類があります。レ点は、すぐ下の字から一字だけ戻って読む印です。一二点は、二字以上離れた字に戻るときに使い、「一」の字を読んだ次に「二」を読みます。
- レ点は、下の字を先に読んでから、レ点の付いた字に戻る
- 一二点は、一が付いた字を飛ばして、二の字を先に読む
- 一二点を読み終えたら、一の字に戻って読む
この三つを声に出して確認しながら、教科書の例文に自分で番号を振ってみましょう。読む順番に1、2、3と数字を書き込むと、頭の中で整理しやすくなります。
論語は有名な言葉から読み方と意味をセットで覚える
漢文の定番といえば、論語です。孔子とその弟子たちの言葉を集めた書物で、中学の教科書でも取り上げられています。「子曰く」で始まる言葉が多く、書き下し文と現代語訳をセットで覚えるのが基本です。
「己の欲せざる所は人に施すこと勿かれ」のように、現代でも通じる教えが多いので、意味を自分の言葉で説明する練習が効果的です。「自分がされて嫌なことは、人にもしない」と言い換えられれば、記述問題にも対応できます。
漢詩は春暁などで形式と情景をつかむ
漢詩は、五言絶句や七言絶句といった形式の見分け方が問われます。五言絶句は、一句が5字で4句、合計20字の詩です。七言絶句は、一句が7字で4句の詩になります。
題材としては、唐の詩人・孟浩然の「春暁」がよく取り上げられます。春の朝のまどろみと、昨夜の風雨を思う気持ちを短い言葉で表した詩です。情景を頭に浮かべながら読むと、現代語訳も自然に作れます。
前日までにやりたい仕上げと、塾や学習サービスの活用法
テスト直前の数日は、新しいことに手を出すよりも、すでにやった内容を確実にする時間です。また、独学で行き詰まったときには、塾や学習サービスを上手に使うのも一つの方法です。この章では、仕上げのやり方と、頼り方のコツをお伝えします。
ワークの解き直しは間違えた問題だけに絞る
前日になって最初から全問を解き直すのは、時間がもったいないです。印を付けておいた間違えた問題だけを、もう一度解きましょう。それでも解けない問題は、答えを赤ペンで直接書き写し、ノートに「最後の10問」としてまとめておきます。
当日の朝、家を出る前や電車の中でこの10問だけを見返せば、直前の確認として十分です。たくさん覚えようとするより、少ない項目を確実にするほうが、結果的に点数が安定します。
音読で古文のリズムをつかむ
古文や漢文は、目で追うだけでは頭に入りにくい教科です。そこで、音読を取り入れてみてください。歴史的仮名遣いを意識しながら声に出すと、読み方の間違いにその場で気づけます。
平家物語の冒頭や、枕草子の「春はあけぼの」のような有名な一節は、リズムが良く、暗唱しやすい文章です。お風呂や移動中に口ずさむだけでも、本文を覚える助けになります。
塾や家庭教師を使うタイミング
勉強しても点数が伸びないと感じたら、塾の力を借りるのも選択肢です。たとえば、集団授業の栄光ゼミナールや早稲田アカデミー、個別指導の個別教室のトライなどがあります。それぞれ指導の形が違うので、体験授業に参加して雰囲気を確かめてから決めると安心です。
国語塾の選び方ガイド|読解力と記述力を本当に伸ばしたいお子さんへ
古文や漢文は、将来の大学受験でも出題される分野です。東京大学や京都大学といった大学の二次試験でも古文・漢文が出題されます。中学のうちに基本のルールを身につけておくと、高校に進んでからの学習がとても楽になります。
- 授業の進みが速くて、ついていけないと感じたとき
- 自分で計画を立てても、なかなか続かないとき
- 古文や漢文の質問を、すぐ相談できる相手がほしいとき
上の三つのどれかに当てはまるなら、一度体験してみる価値があります。どの方法を選ぶにしても、最終的に点数を作るのは、家での復習の積み重ねです。
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