共通テスト古文の平均点は約20点。2026年の最新データで目標点の決め方がわかる

共通テスト古文の平均点を最新データで確認しよう

古文の点数が伸びないとき、最初に気になるのが平均点です。自分の点数が高いのか低いのかが分からないと、次に何をすればいいのか決めにくくなります。この章では、大学入試センターが公表したデータをもとに、2025年と2026年の古文の平均点を整理します。国語全体の流れもあわせて見ていくので、古文がどのくらいの位置にあるのかがつかめます。

2026年の古文は平均20.6点で得点率は45.7%

2026年1月の共通テストで、国語の第4問(古文)の平均点は20.6点でした。配点は45点なので、得点率は45.7%です。受験生の平均は、半分に届いていません。

出典は『うつほ物語』でした。琴の名手の一族を描いた物語で、人物どうしの関係をつかまないと内容を追いにくい作品です。問5では同じ作品の別の場所からの引用も出され、本文と引用を見比べる力も問われました。

ここで知っておきたいのは、20点前後が「ふつう」だということです。古文が苦手でも、45点中20点を取れていれば平均と同じです。最初の目標を「平均より少し上」に置くと、勉強の計画を立てやすくなります。なお、この数字は大学入試センターの設問別得点率をもとに整理されたものです。

2025年は25.8点だった。1年で約5点下がった

2025年の古文(第4問)は、平均点が25.8点、得点率は57.4%でした。2026年の20.6点と比べると、約5点の差があります。

2025年は『在明の別』と『源氏物語』若菜下の巻の2つの文章を読み比べる形でした。2026年は『うつほ物語』が中心で、同じ作品の別の場所の引用が資料として加わりました。形は変わっても、登場人物の行動や気持ちを読み取る問題が中心という点は同じです。

2026年に下がった背景には、国語全体の平均が126.67点から116.37点へ約10点下がったこともあります。内容が合っているものを選ぶ問題があり、選択肢が5つの設問も出ました。1年で5点ほど動くことはあるので、1回の平均点だけで「古文は難しい」と決めつけないことが大切です。

分野2026年 平均点(得点率)2025年 平均点(得点率)
第4問 古文(45点)20.6点(45.7%)25.8点(57.4%)
第5問 漢文(45点)23.4点(52.1%)24.5点(54.5%)

表を見ると、古文は2年とも漢文より得点率が低くなっています。古文のほうに伸びしろがある、と読み取れます。

国語全体の平均点の推移と古文の位置づけ

国語全体(200点満点)の平均点は、共通テストが始まった2021年から次のように動いてきました。

年度国語の平均点(200点満点)
2021年117.51点
2022年110.26点
2023年105.74点
2024年116.50点
2025年126.67点
2026年116.37点

いちばん低かったのは2023年の105.74点、いちばん高かったのは2025年の126.67点です。年によって上下していて、ずっと難しくなり続けているわけではありません。

2025年からは試験が90分になり、現代文110点、古文45点、漢文45点という配点です。大問ごとの得点率を並べると、古文は2025年と2026年のどちらも5つの大問のなかで最も低い位置にありました。古文と漢文を合わせた90点のうち、2026年の平均は約44点です。つまり、平均的な受験生は古典で約46点を落としている計算になります。古文は落とす点が多い分、取れるようになったときの伸びも大きい分野です。

古文の平均点が低くなりやすい3つの理由

古文の平均点が現代文より低いのには、はっきりした理由があります。才能や相性の問題というより、古文ならではの読みにくさと、勉強の積み上げ方が関わっています。この章では、点が伸びにくい3つの理由を順番に見ていきます。原因が分かると、何から手をつけるかが決まります。

主語が省かれるので、人物を追いにくい

古文の大きな特徴は、主語がよく省かれることです。現代文なら「彼は」「私は」と書かれる場所が、古文ではそのまま抜けています。しかも物語には、帝、大臣、姫君、侍女などたくさんの人物が出てきます。

2026年の『うつほ物語』でも、仲忠とその母である尚侍のおとどが出てきました。誰が演奏し、誰が聞いているのかを取り違えると、内容合致の問題で選択肢を外してしまいます。

手がかりになるのが敬語です。尊敬語が付いていれば、動作をしたのは身分の高い人です。謙譲語なら、動作を受ける相手が高い人です。敬語の向きを見て主語を補う練習をすると、人物の取り違えが減ります。「読めない」と感じる場面の多くは、実は主語が分からなくなっているだけです。

古文単語・敬語・助動詞の知識が土台になる

古文の問題は、読む力の前に知識の量で差がつきます。特に土台になるのが次の3つです。

  • 古文単語(意味が現代と違う言葉)
  • 敬語(尊敬・謙譲・丁寧の区別)
  • 助動詞(「き」「けり」「べし」などの意味と活用)

たとえば「はしたなし」は、現代の感覚で読むと意味を取り違えやすい言葉です。2026年の問1でもこの言葉が問われ、早合点すると外れる作りでした。知識問題は覚えれば確実に取れる点です。それなのに知識が抜けていると、本文全体の理解まで崩れます。

定期テストで習う助動詞の表や敬語の整理は、そのまま共通テストにつながります。定期テストのときだけ覚えて終わりにせず、時間をおいて何度か見直すと、共通テストの古文でも使える知識になります。

90分のなかで古文に使える時間は約20分

もうひとつの理由は時間です。共通テストの国語は90分で、評論、小説、実用的な文章、古文、漢文の5つの大問を解きます。古文にかけられる時間の目安は、よく約20分とされています。漢文は約15分です。

2025年から試験時間は80分から90分に延びました。ただ、実用的な文章の大問が増えたので、時間にゆとりが出たわけではありません。Z会の分析でも、問題量に対する負担感は厳しいままだと指摘されています。

古文に時間をかけすぎると、あとの漢文や見直しの時間が足りなくなります。反対に、焦って読むと主語を取り違えます。過去問を解くときは、必ず20分で区切って練習しておくと、本番で時間配分に迷いにくくなります。

平均点を超えるための目標点と勉強の順番

平均点がわかったら、次は自分の目標点を決めます。目標があると、勉強の順番がはっきりします。この章では、目標点の考え方と、最初の2か月で進める基礎固め、そのあとの読解練習の流れを紹介します。定期テストの勉強とも重なる内容なので、日々の授業のなかで進められます。

まずは平均の20点台前半を安定させる

古文の目標点は、いまの実力に合わせて3段階で考えると決めやすくなります。次の表は、2026年の平均点(20.6点)を基準にした目安です。

段階古文の点数の目安まず取り組むこと
第1段階20点前後(平均)古文単語と助動詞の抜けをなくす
第2段階25〜30点敬語から主語を補う読み方を身につける
第3段階35点以上内容合致と和歌の問題で取りこぼさない

これは目安なので、自分に近い段階から始めれば大丈夫です。東京大学や京都大学などの旧帝大、医学部を目指す人は、国語全体で160点以上が目安とよく言われます。その場合、古文は35点前後を目標にすると全体の計画を立てやすくなります。

45点中30点は約67%です。平均が45.7%だった2026年と比べると、かなり高い得点率です。ただ、知識問題をしっかり取り、主語を追う練習を積めば、現実的に届く数字です。

古文単語と文法から始める最初の2か月

古文が苦手な人は、読解の前に基礎知識から始めるのが近道です。最初の2か月は、次の3つに絞ります。

  • 古文単語を1日10個ずつ覚える
  • 助動詞の意味と活用を表で整理する
  • 尊敬語・謙譲語・丁寧語の見分け方をおさえる

古文単語は、意味が複数ある言葉の第一の意味から覚えると効率的です。助動詞は、「る・らる」「す・さす」のように似た形をまとめて覚えると混ざりにくくなります。

教科書に出てくる『竹取物語』『伊勢物語』『徒然草』などの本文は、基礎知識の練習台として役立ちます。定期テスト前に本文の助動詞や敬語に印をつけておくと、共通テストの準備にもなります。短い時間でも毎日続けるほうが、週末にまとめてやるより知識が定着します。

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読解練習は主語を補う習慣から

基礎知識が整ってきたら、本文を読む練習に進みます。ポイントは、主語を補いながら読むことです。次の手順で進めると、人物の取り違えが減ります。

  1. 本文を読む前に、注と登場人物の説明を見る
  2. 敬語の付き方から、誰の動作かを書き込む
  3. 和歌が出てきたら、その前後の場面から気持ちを読み取る

2026年のように同じ作品の別の場所の引用が出る場合でも、人物の関係をつかんでおけば、本文と引用を見比べやすくなります。和歌は単独で意味を考えるより、前後の流れから判断するほうが答えにたどり着けます。

練習用の文章は、まず『源氏物語』や『うつほ物語』の過去問から選ぶと、実際の出題に近い形で慣れられます。1回の演習は20分で区切り、解き終わったら主語を取り違えた箇所だけを見直します。全部を丁寧に復習するより、間違えた原因を1つずつ直すほうが続けやすくなります。

古文を伸ばす塾・教材・過去問の使い方

勉強法がわかっても、何を使って進めるかで迷う人は多いはずです。この章では、予備校の分析ページ、過去問、学校の定期テストの3つをどう組み合わせるかを紹介します。お金をかけずに始められる方法も入れているので、通っている塾がない人も参考にできます。

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河合塾・駿台・東進・Z会の分析を読む

共通テストが終わると、大手の予備校や教育会社が問題の分析を公開します。河合塾、東進、Z会は、2026年の国語についても大問ごとの難易度や出典を載せています。

こうした分析ページには、出題の特徴と、次の年に向けた対策がまとまっています。たとえばZ会は、2026年の古文を「標準」、漢文を「やや易」と評価していました。難易度を知っておくと、自分の点数を冷静に振り返れます。

通っている塾がなくても、公開されている分析は誰でも読めます。授業を受けている人は、先生に「この分析をもとに何を優先すればいいか」を聞いてみると、勉強の順番が決まりやすくなります。駿台や河合塾の共通テスト対策講座、東進の映像授業、Z会の通信教育など、通い方や学び方は人によって合うものが違います。体験や資料請求で比べてから選ぶと安心です。

過去問は出典と時間を意識して解く

過去問は、共通テストの形に慣れるための一番の教材です。使うときは次の点を意識します。

  • 本試験と追試の両方を使う
  • 古文は20分、時間をはかって解く
  • 2025年と2026年の古文を最優先にする

2025年は『在明の別』と『源氏物語』若菜下の巻、2026年は『うつほ物語』が出題されました。新しい形式に近い問題から取り組むと、いまの出題傾向に合った練習になります。2025年からは選択肢が4つの設問が増え、単語を問う問題の文章も短くなったとされています。

解いたあとは、点数より間違えた理由を記録します。単語の知識不足、敬語の見落とし、主語の取り違えなど、原因を分けておくと、次に何を勉強するかが見えてきます。

定期テスト対策を共通テストにつなげる

古文の勉強は、定期テストと共通テストで別々に考えなくて大丈夫です。授業で習う助動詞の表や敬語の整理、教科書の本文は、どれも共通テストの土台になります。

河合塾が高1・高2向けに行った2026年度の「共通テストチャレンジ」では、古文の平均点は21.8点でした。受験者は11,623人です。高1が21.1点、高2が21.9点で、学年が早くても本番の平均20.6点に近い点数が取れています。

つまり、早い時期から基礎を積んでいる人は、そのぶん有利に進められます。定期テストの前に本文をていねいに読んでおけば、そのまま共通テストの練習にもなります。いまの勉強を、共通テストの準備として使える形にしていけば、平均点を超える日は近づきます。

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