関関同立の古文はここが出る!頻出テーマと勉強法を教育アドバイザーが解説

関関同立の古文は何が問われる?まず試験の全体像を知ろう

古文が苦手だと、関関同立は遠い存在に感じるかもしれません。ところが出題の中身を見ていくと、やるべきことは意外とはっきりしています。ここでは、4大学に共通して問われる力と、大学ごとの違いを整理します。最初に全体像をつかんでおくと、これからの勉強がぐっと進めやすくなります。

4大学に共通して問われる力

関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学。大学は違っても、古文で見られている力はよく似ています。中心になるのは次の4つです。

  • 古文単語の知識
  • 助動詞・助詞などの文法
  • 敬語から人物関係をつかむ力
  • 本文の内容を正しく読み取る力

どれも特別なひらめきは要りません。知識を積み上げて、文章の筋をたどる練習をした人が点を取れる作りです。マーク式の大学でも記述式の大学でも、土台になるのは同じ知識になります。まずはこの4つを順番に固めることを目標にしてください。

難しい本文が出ても、すべての単語を知っている必要はありません。知っている語と文法を手がかりに、前後の流れから意味を推測できれば十分に戦えます。

大学ごとの出題の特徴

4大学は、同じ古文でも問い方に少しずつ違いがあります。下の表は、受験生の間でよく言われる特徴をまとめた目安です。

大学傾向の目安意識したい対策
関西大学単語・文法・内容理解をバランスよく問う基礎の取りこぼしをなくす
関西学院大学文法や敬語の知識を使う設問が目立つ助動詞と敬語を正確に覚える
同志社大学学部によって記述が出る。本文はやや長め口語訳と内容説明の練習を重ねる
立命館大学日程や学部で形式が変わる。内容説明が中心本文の筋を短くまとめる力をつける

出題形式は年度や日程で変わります。志望する学部と日程の過去問を実際に見て、最新の募集要項とあわせて確認しておくと安心です。

古文が得点源になりやすい理由

古文は、現代文に比べて勉強した分が点数に出やすい科目です。理由は、覚える範囲に限りがあるからです。入試で使う古文単語は数百語、助動詞は約30語、敬語の種類も決まっています。ゴールが見えやすいので、コツコツ進めた人から伸びていきます。

もう一つの理由は、周りの受験生も古文を苦手にしている点です。苦手意識から後回しにされやすく、手をつけた人との差が開きやすい科目でもあります。半年ほど基礎を固めただけで、偏差値が大きく上がる人も珍しくありません。

苦手だからこそ、早く始めた人が有利になります。「どうせ分からない」と思っているなら、そこが一番のチャンスです。

古文の土台づくり。単語と文法から始めよう

古文の勉強は、土台を作る段階がいちばん大切です。単語と文法があやふやなまま長文を読んでも、意味が取れずにつまずいてしまいます。この章では、基礎の中でも特に優先したい単語、助動詞、敬語と係り結びを順番に見ていきます。

古文単語はまず300語を目標にする

最初の目標は、頻出の古文単語300語前後です。『古文単語ゴロゴ』や『読んで見て聞いて覚える 重要古文単語315』のような、語の数が絞られた単語帳が使いやすい1冊です。

覚えるときは、現代語と形が似ているのに意味が違う語から始めてください。たとえば「あはれ」は「しみじみとした感動」、「をかし」は「趣がある」、「つれづれなり」は「退屈だ」という意味です。現代語の感覚で読むと間違えやすい語は、入試でも狙われます。

  • 1日10語を目安に、毎日少しずつ進める
  • 覚えた語は、翌日と1週間後にもう一度確認する
  • 例文ごと声に出して読み、場面と一緒に覚える

一気に詰め込むより、短い時間で何度も触れるほうが記憶に残ります。通学の電車の中など、10分のすき間時間を使って続けてみてください。

助動詞は接続と意味を表にして覚える

古文の文法で、最初に高い壁になるのが助動詞です。覚える項目は多いですが、接続(直前に来る活用形)と意味をセットにすると整理しやすくなります。

助動詞接続主な意味
き連用形過去
けり連用形過去・詠嘆
ぬ連用形完了・強意
む未然形推量・意志・勧誘
る・らる未然形受身・尊敬・可能・自発

表を見て分かるとおり、接続が同じ助動詞は意味の種類で見分けます。「ぬ」には打消の「ず」の連体形「ぬ」もあるので、直前の活用形を確認するクセをつけておくと、識別問題で迷いにくくなります。

覚え方は、表を1枚つくって毎日眺めるのが近道です。関関同立では、この識別が設問として問われることも多いので、早めに慣れておくと得点につながります。

敬語と係り結びで人物関係をつかむ

古文には主語が省かれる文が多く、「誰が何をしたのか」が分かりにくくなります。そこで役に立つのが敬語です。敬語の種類が分かると、動作をした人の身分がつかめます。

  • 尊敬語は、動作をする人を高める(例 のたまふ)
  • 謙譲語は、動作を受ける人を高める(例 申す)
  • 丁寧語は、読み手や聞き手に敬意を表す(例 はべり)

たとえば「のたまふ」が出てきたら、その動作をしたのは身分の高い人だと読み取れます。人物の関係が整理できると、長い本文でも迷子になりにくくなります。

もう一つ押さえたいのが係り結びです。「ぞ・なむ・や・か」があれば文末は連体形、「こそ」があれば已然形で結びます。強調や疑問のサインなので、設問で狙われやすい知識です。

読解力を伸ばす勉強の進め方

単語と文法がある程度入ったら、いよいよ本文を読む練習に進みます。ここで差がつくのは、知識の量よりも読み方の工夫です。主語の補い方、和歌への向き合い方、演習の進め方という3つの視点で、取り組みやすい方法を紹介します。

主語を補いながら読む習慣をつける

古文を読むときは、文の最初に主語を補う練習をしてください。本文の余白に、登場人物の名前や身分を小さくメモしていくイメージです。

主語を見つける手がかりは、敬語、助詞の「が」や「の」、場面の切り替わりを示す言葉などです。「帝」「中宮」のような身分の高い人物には尊敬語がつき、家来や女房には謙譲語が向けられます。この関係が分かると、動作の主がかなり絞り込めます。

最初は時間がかかっても構いません。『源氏物語』や『枕草子』のように、人物の多い作品ほど、主語メモの効果は大きくなります。慣れてくると、メモしなくても頭の中で人物を整理できるようになります。

和歌と修辞は出題パターンで覚える

和歌が出ると身構えてしまう人は多いですが、入試で問われる内容は意外と型にはまっています。覚えておきたいのは、次のような修辞技法です。

  • 掛詞は、1つの言葉に2つの意味を重ねる
  • 縁語は、関連のある言葉を歌の中に散りばめる
  • 枕詞は、特定の言葉にかかる飾りの言葉

たとえば『伊勢物語』の和歌のように、恋や別れを詠んだ歌が多く出ます。掛詞なら「ながめ」が「長雨」と「物思い」を重ねる例などが定番です。技法の名前だけでなく、実際の和歌で見つける練習をしておくと、設問で素早く反応できます。

和歌の前後には、詠まれた事情が書かれています。歌だけを読まず、前後の文章とセットで内容を理解するのが基本です。

問題集と過去問の使い方

演習は、基礎用の問題集から入試問題へと段階を踏んで進めると無理がありません。次のような流れがおすすめです。

  • 『古文上達 基礎編』や『マドンナ古文』で、読み方の型を身につける
  • 標準レベルの問題集で、設問の解き方に慣れる
  • 赤本(教学社)などで、志望大学の過去問に取り組む

過去問は、時間を計って解いたあと、間違えた原因を必ず振り返ってください。単語が分からなかったのか、文法を取り違えたのか、主語を間違えたのか。原因を分類しておくと、次に何を勉強すればよいかが見えてきます。

関関同立の過去問は、4大学を並べて解いてみると傾向の違いも実感できます。第一志望だけでなく、併願校の問題にも早めに触れておくと安心です。

塾や参考書の選び方と学習スケジュール

古文は独学でも伸ばせますが、質問できる環境があると理解のスピードが上がります。この章では、塾の特徴の違い、学年別の勉強計画、そして今日から動ける最初の一歩をまとめます。自分の生活リズムに合う方法を選んでください。

塾の特徴を知って自分に合う場所を選ぶ

大手予備校から個別指導まで、塾の形はさまざまです。代表的な塾の特徴を、次の表にまとめました。

塾名特徴向いている人
河合塾講座と模試がそろい、全国の受験生と比べやすい授業の流れで基礎から固めたい人
駿台予備学校講義の内容が深く、読解の考え方を学べるじっくり理解して進めたい人
代々木ゼミナール講師の個性が強く、授業が楽しい授業で興味を持って学びたい人
武田塾参考書を自分で進め、確認テストで定着を確かめる自分のペースで進めたい人

塾ごとに時期やコースが違うため、入塾前に体験授業へ参加して、雰囲気を確かめておくのがおすすめです。通いやすさや、質問のしやすさも続けるうえで大切な条件になります。

学年別の勉強計画

古文は、時期ごとにやることを決めておくと迷いません。目安になる計画を表にしました。

時期やること目標
高1〜高2単語300語と助動詞、敬語を固める基礎知識を一通り入れる
高3の春〜夏基礎用の問題集で読解の型をつかむ主語を補って読めるようになる
高3の秋〜直前志望校の過去問と記述の練習時間内に解き切る

すでに高3の人は、まず単語と文法のチェックから始めてください。穴が見つかったら、その部分だけをさかのぼって補強すれば間に合います。

今日からできる最初の一歩

勉強を始めるときは、大きな目標より小さな一歩を決めるのが長続きのコツです。次の3つのうち、1つだけでも今日のうちに試してみてください。

  • 古文単語帳を開いて、10語だけ覚える
  • 助動詞の表を紙に書き出して、机の前に貼る
  • 志望校の過去問の古文を1題、時間を気にせず読んでみる

どれも5〜15分でできる内容です。最初から完璧を目指さなくて構いません。古文は、少しずつ触れるほど読める文章が増えていきます。関関同立の古文は、基礎を積み上げた人が確実に点を取れる科目です。今日の10分が、合格までの大きな差につながります。

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